厚生労働省は1日、全国の児童相談所で2018年度に対応した児童虐待件数(速報値)が前年度比19.5%増の15万9850件となり、28年連続で過去最多を更新したと明らかにした。また、17年度の死亡事案を検証したところ、心中以外の虐待死は前年度から3人増えて52人、心中死は15人減の13人だった。児相所長や全国の自治体担当者を集めた同日の会議に報告した。虐待が依然として深刻であることを裏付けた。
 件数が増えたのは、殴る蹴るなどの身体的虐待だけではなく、暴言や無視といった心理的虐待に関わる児相への相談も増えているため。前年度比22.4%増の8万8389件に上った。このほか、警察などから寄せられる通告が増加していることも要因として挙げられる。児童がいる前での家庭内暴力を「面前DV」として通告に至るケースも目立つという。 (C)時事通信社