自民党の「熱中症対策推進議員連盟」(会長・望月義夫元環境相)は今秋にも、2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、熱中症対策の検討を本格化させる。五輪観戦のため世界中から集まる観客の中には、高温多湿の日本の気候に慣れない外国人も多いため、五輪の安全な実施を後押しするのが狙い。具体策は20年度予算案に反映させたい考えだ。
 東京五輪・パラリンピックをめぐっては、猛暑による選手や観客への影響が懸念されている。同議連では、五輪観戦に訪れる外国人を対象に熱中症に関する情報提供を充実させる方策や熱中症にかかりやすい高齢者らへの対策強化などが課題になる見通し。環境省、総務省消防庁などの関係省庁や有識者から意見聴取し、検討を進める方針だ。
 消防庁によると、昨夏は記録的な猛暑のため、全国で5~9月に熱中症で救急搬送された人数は、08年の調査開始以来最多の9万5137人に上った。今年も梅雨明け以降、気温が急上昇。8月5~11日の搬送者数は1万2751人(速報値)で、昨年の同じ時期を上回った。 (C)時事通信社