東京都の受動喫煙防止条例が1日に一部施行され、都内のさまざまな施設で国に先駆けた規制がスタートすることになった。飲食店には、店内が禁煙か喫煙可能か分かるステッカーを店頭に表示するよう義務化。幼稚園や保育所、小中高校は敷地内が全面禁煙となる。2020年の東京五輪・パラリンピック大会を控え、「たばこのない五輪」を目指した規制が進む。
 一部施行に先立つ8月31日、東京都中央区の洋食店は昼間の時間帯に限り禁煙とするステッカーを店頭に貼った。取材に応じた店主は「禁煙の標識があればファミリー層も気軽に来ることができる」と期待。一方で、「夜は禁煙だと商売が厳しい。(条例をきっかけに)喫煙しなくても食事を楽しんでもらえる文化になっていけばいいと思う」と話した。
 国レベルでは、受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が7月に一部施行。学校や児童福祉施設などの建物内が禁煙となったが、屋外では喫煙所の設置を認めている。これに対して都の条例はさらに踏み込み、学校や児童福祉施設のうち保育所や幼稚園、小中高校は屋外にも喫煙所を設けないよう求めた。
 条例は来年4月1日に全面施行される。これにより、従業員を雇う飲食店は原則屋内禁煙となり、喫煙専用室を設けない限りたばこを吸えなくなる。違反者には罰則が適用される。 (C)時事通信社