糖尿病とがんを防ぐ新しい長寿遺伝子をマウスで発見したと、吉備国際大保健福祉研究所(岡山県高梁市)の加納良男教授らが12日、発表した。この遺伝子を組み込んだマウスは太っても血糖値が低く保たれたため、肥満体でも糖尿病とがんを予防できると分析。論文は3日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。
 インスリンを分泌する働きを持つ遺伝子が変異した「変異p85β遺伝子」をマウスに組み込んだところ、通常のマウスより約20%長い日数を生きた。老化につながる活性酸素に対する抵抗力が、約20倍になることが分かった。
 さらに同遺伝子は、血糖値を抑えるインスリンの分泌を促進し、がん細胞の増殖を抑制した。糖尿病とがんの予防や治療ができる薬剤などへの応用が期待されるという。加納教授は「世界中でこのような現象を使って、薬剤やサプリメントを探そうという研究者が出てくると思う」と話している。 (C)時事通信社