国内最多の結核病床がある阪奈病院(大阪府大東市)は17日、2017年以降の2年間に、入院患者19人が抗生物質の効かない多剤耐性のアシネトバクター菌に院内感染し、18人が死亡したと発表した。このうち71歳の男性患者は感染が原因とみられ、17人は因果関係が不明という。
 アシネトバクター菌は免疫力が落ちた人が感染すると肺炎などを引き起こす。感染症法では発症が判明した場合、速やかに保健所に報告しなければならないが、同病院は今年8月まで報告しておらず、四條畷保健所から厳重注意を受けた。
 同病院によると、感染者のうち58~97歳の18人が17年2月~19年8月に死亡し、1人が現在も入院している。感染経路は不明で、発症について院内の情報共有も不十分だったという。
 他の感染症の調査を依頼された外部の医師が、遺伝子検査などで気付いた。記者会見した川瀬一郎病院長は「報告を失念していた。情報共有もできておらず、反省している」と謝罪した。 (C)時事通信社