【バンコク時事】タイで大気汚染が懸念される乾期を迎えるのに合わせ、バンコク都心に巨大な空気清浄機が設置された。アサウィン都知事は「大気汚染の予防と解決につながる」と期待しており、効果が実証されれば設置数を増やす方針だ。
 昨年暮れから今年初めにかけての乾期では、バンコクで一部の学校が休校となるなど大気汚染が国民生活に重大な影響を及ぼした。今季も乾期入り前から微小粒子状物質PM2.5が観測され、警戒が強まっている。
 清浄機は高さ4メートル、直径1.5メートル、重さ200キロの円筒形。吸い込んだ空気をフィルターで浄化してから吐き出す。1時間当たり1万7000立方メートルの空気を処理。アサウィン知事は稼働直後の3時間で1立方メートル当たりのPM2.5が1割減ったと胸を張った。
 知事は12月から苗木100万本を都民に配り、育ててもらうことで大気汚染を軽減させる計画も明らかにしている。
 清浄機に関しては「焼け石に水」という見方もある。国際環境保護団体グリーンピースで大気汚染に取り組むワリサー氏は「効果は未知数」と都の取り組みを疑問視。苗木についても「育つまで長い時間がかかるが、大気汚染は喫緊の課題だ」と述べ、「排ガス規制の強化や再生可能エネルギーへの転換を急ぐべきだ」と訴えている。 (C)時事通信社