国連の中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)は29日、元難民高等弁務官の緒方貞子さんについて「私には大切なメンター(恩師)、リーダーのあるべき姿を教えてくれた方だった」とツイッターに記し、死を惜しんだ。中満氏は1989年、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で国連のキャリアを始めた。
 中満氏は「確固たるモラルコンパス(倫理基準)に従い、常に最も弱い立場の人たちの利益を一番に考え、前例にとらわれずなすべきことを決断する勇気を持つ」と緒方さんの姿勢を回想した。その上で「国連の各所に緒方さんに影響を受けた同志たちがたくさんいる。彼らと共に遺志を継いでいく」と誓った。
 中満氏は電話取材に「(29日に)日本へ出発する予定で、連絡を取ろうと思っていた。本当にショックだ」と心境を吐露。「非常に大きな影響を受けた。ご冥福をお祈りする」と語った。 (C)時事通信社