ラグビーワールドカップ(W杯)日本代表メンバーはチーム内でも体格差が大きく、競技歴も多様だ。日本ラグビー協会は4月から、全国のラグビースクールを検索できるサイト「ラグナビ」を本格運用。11月以降の全国一斉体験会で、体格差や競技歴に関係なくラグビーに接してもらい、今大会の盛り上がりをさらなる普及につなげたい考えだ。
 1チーム15人で戦うラグビーは、スクラムやラインアウトなどで重さや高さが求められるフォワード(FW)と、足の速さや俊敏さが重要なバックス(BK)に大別される。日本代表で最小のBK流大選手は166センチ、71キロで、チーム内の最大体格差は身長30センチ、体重51キロに及ぶ。
 過去の競技歴も多様だ。サッカーやバスケットボール、バレーボールなど球技のほか、剣道出身者もいる。中学まで剣道に励んだFWの木津悠輔選手(23)は「タックルの間合いは、面を打つ時に一歩踏み込むのと似たものがある。ラグビーは自由度が高く、さまざまなスキルを生かせる」と指摘する。
 前回W杯まで3大会連続出場した大野均選手(41)は、日本代表のテストマッチ最多出場記録を持つが、ラグビーを始めたのは大学入学後だ。野球少年だった高校3年時にラグビーの全国大会決勝をたまたまテレビ観戦したが、その時点でも「自分がまさかやるとは思っていなかった」と話す。
 大学4年時に関係者の目に留まり社会人チームへ進み、努力を重ねて日本代表に。世界に衝撃を与えた前回大会の南アフリカ戦にも出場した。
 「自分はパスもキックも下手だが、チームに貢献できることが何かあるのがラグビーだ」と大野選手。「ポジションによって見える景色、感じることも全然違う。それでもチームの勝利に向かっていくのがラグビーの良いところで、魅力の一つだ」と話した。 (C)時事通信社