【ニューデリー時事】深刻な大気汚染に見舞われているインドの首都ニューデリーでは、5日も在インド米大使館が発表する大気汚染判定が6段階で最悪の「有害」を記録した。「有害」は10日連続。汚染源の一つとされる排ガス抑制のため、4日から自動車の通行規制が始まったが効果は薄い。
 4日に始まった通行規制では、ナンバープレートの末尾の数字が奇数の車は奇数日、偶数の車は偶数日にしか通行できない。首都を走る車の台数は減ったものの、301以上で「呼吸器に深刻な危機をもたらす」として「有害」と判定される在印米大使館の観測値は4日に最高504、5日朝も同423を記録した。
 汚染源は排ガスや建設工事の粉じん、祭りでの花火・爆竹の使用と指摘されている。ただ、それ以上に影響が疑われているのは、農業が盛んな首都周辺州での野焼きだ。秋から冬にかけて余剰作物を焼却する煙が数百キロ離れた首都周辺に滞留する。州をまたぐため規制が進まず、首都の対策だけでは限界がある。
 社会問題に関し改善命令を出す権限を持つ最高裁の判事は4日、「周辺州の政府には、住民に対する責任感がない」と批判。野焼きの取り締まりを怠っている役人や警官の配置転換を命じる可能性に言及した。 (C)時事通信社