愛知県がんセンター(名古屋市)は13日、70代の男性患者に必要な検査を行わなかったため、B型肝炎が再活性化して死亡したと発表した。センターは「薬を投与していれば、早期の死亡を回避できた可能性があった」としている。
 センターによると、男性は2018年6月、他の病院で悪性リンパ腫と診断され治療のため受診。この際、抗体検査でB型肝炎ウイルスの感染歴があることが分かった。
 センターは同月から抗がん剤による悪性リンパ腫の治療を開始。免疫機能の低下でB型肝炎が再活性化する恐れがあるため、ガイドラインでは月1回の検査が定められていたが、主治医は2回目以降の実施を失念していたという。
 男性は19年1月、転院先の病院で肝炎の再活性化による肝不全で死亡した。センターは「検査を実施していなかったため肝炎の再活性化に早期に気付くことができず、適切な治療を行うことができなかった」と説明。家族に謝罪したという。 (C)時事通信社