110歳以上の超長寿者7人について血液中の白血球にある免疫細胞を調べたところ、がん細胞やウイルスなどを退治する特殊な「T細胞」が多い特徴があったと、理化学研究所と慶応大医学部の研究チームが25日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。なぜ多いのか解明できていないが、超高齢になっても健康を維持できる要因の一つかもしれないという。
 T細胞は大きく2種類あり、がん細胞やウイルスに感染した細胞を直接殺傷するタイプと、他の免疫細胞を活性化して間接的に退治するタイプに分かれる。この両方の性質を兼ね備えた特殊な「CD4陽性キラーT細胞」もわずかに存在することが知られるが、超長寿者7人の場合、同時に調べた50~80歳の5人と比較して多いことが分かった。
 長寿者7人のうち2人について、この特殊なT細胞を詳しく調べたところ、一部が共通する原因によって増えていた。インフルエンザへの感染などさまざまな原因が考えられるが、突き止められていない。今後、特殊なT細胞が果たす役割と増える仕組みを解明できれば、高齢でも健康を維持するのに役立つと期待される。 (C)時事通信社