京都大は27日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から軟骨組織を作り、膝関節の軟骨が損傷した患者に移植する臨床研究計画を厚生労働省に申請したと明らかにした。承認が得られれば、患者への移植を実施し、効果や安全性を確かめる。
 申請したのは、京大iPS細胞研究所の妻木範行教授らのグループ。学内の委員会で先月承認され、今月7日に厚労省に申請した。
 軟骨は加齢とともにすり減るほか、スポーツなどのけがで損傷すると、関節をスムーズに動かすことが難しくなる。患者自身の軟骨細胞を移植する方法もあるが、十分な量の確保が難しいという。
 グループは2015年、iPS細胞を軟骨細胞に変え、軟骨組織を作製。ラットなどに移植しても腫瘍はできなかったとしている。 (C)時事通信社