出産で入院中に植物状態になったのは静岡県沼津市立病院の医療ミスが原因として、家族らが市に賠償を求めた訴訟の控訴審判決が5日、東京高裁であった。都築政則裁判長は原告敗訴とした一審判決を変更、医師の過失を認め、計約8300万円の支払いを命じた。
 原告代理人によると、静岡県在住だった伊藤佳代さんは2009年、同病院で長女を出産後、2度の肺動脈血栓塞栓症の発作を起こし、植物状態になった。家族は15年、同病院が適切な医療措置を怠ったことが原因だとして静岡地裁沼津支部に提訴。伊藤さんは、病院側の過失を否定した一審判決後の今年5月に45歳で亡くなった。 (C)時事通信社