神戸市立神戸アイセンター病院は9日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から光を感じる視細胞を作製し、網膜の難病「網膜色素変性」の患者に移植する世界初の臨床研究計画を、大阪大の委員会に申請したと発表した。同大や厚生労働省の審査を経て、2020年度に最初の移植を目指している。
 網膜色素変性は、視細胞が徐々になくなり、視野が狭くなったり、視力が低下したりする病気で、根本的な治療法はない。
 同病院によると、京都大iPS細胞研究所から提供されたiPS細胞を使い、視細胞のもとになる細胞を作製。これをシート状に加工して患者に移植し、視細胞が定着するかどうか確認する。シートは大日本住友製薬が作る。
 移植は重い視力の低下がみられる成人の患者2人に実施。移植後は1年かけて、腫瘍化しないかなどの安全性や有効性を検証する。 (C)時事通信社