国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)の研究グループは、病院外で重症の不整脈である「心室細動」を起こした人に、居合わせた人が自動体外式除細動器(AED)で心肺蘇生を行えば、救急隊到着までに心拍が再開しなかった場合でも脳障害による後遺症を減らせる可能性があるとの研究結果をまとめた。論文は18日付で英医学誌「ランセット」に掲載された。
 周囲が心停止に気付いて応急処置をした事例のうち、AEDを使ったのは約10%にとどまるといい、研究グループはAED利用促進の重要性を訴えている。
 研究では2005~15年の総務省消防庁のデータを用い、救急隊到着時に心室細動が続いていた約2万7000例を分析。30日後の時点で後遺症が少なく、元の生活に戻れた割合は、AEDを使わずに心臓マッサージなどだけを行った場合が23%だったのに対し、AEDを併用した場合は38%だった。 (C)時事通信社