移植医療に用いる膵臓(すいぞう)などの人間の臓器をブタの体内で作ることを目指す明治大学などのチームによる研究計画を、文部科学省の専門委員会が23日、了承した。
 研究は同大の長嶋比呂志教授らが実施する。膵臓が作られにくくなるように遺伝子操作したブタの受精卵に、人間の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を注入した上で、ブタの子宮に戻して育てる。受精卵はブタに人間の細胞が混じった胎児に育つ見通しで、移植から約30日後の妊娠初期に当たる時期に取り出し、膵臓の基となる組織に人間の細胞がどの程度混じっているかを調べる。
 良好な結果が得られれば、子宮で育てる期間を長くしたり、出産させたりする研究に移る。ただ、現時点では課題が多く、実用化に至る場合でも10年以上の期間が必要だという。 (C)時事通信社