仕事で殺虫剤を使用する頻度が高い父親ほど、男児が生まれる割合が低くなる傾向があるとの研究結果を、兵庫医科大(兵庫県西宮市)の島正之主任教授(公衆衛生学)らの研究グループが24日、発表した。
 島主任教授は「今回の研究では血液中の化学物質濃度など客観的な指標を使っておらず、解釈に限界はあるが、何かしらの化学物質が性別決定に関係している可能性が示唆された。今後、裏付けのための研究が必要になる」としている。
 研究グループは、2011~14年ごろ、約5万組の父親と子どもを対象に調査。父親に対し、相手の妊娠判明までの約3カ月間、計23種類の化学物質について、仕事で半日以上使用した頻度の回答を求め、生まれた子どもの性別を比較した。
 その結果、仕事で殺虫剤を使用しない父親の子どもは、男児の割合が51.1%だったが、月1~3回の使用で50.7%、週1回以上の使用では44.5%まで低下した。
 また、仕事で医療用消毒剤を使用している父親の子どもは、週1回以上の使用で男児の割合がやや低下。一方、水銀や放射線など21種類の化学物質では、性別との関連は認められなかった。 (C)時事通信社