京都大と三洋化成工業(京都市)などの研究チームは21日、難治性皮膚潰瘍を治療するための人工たんぱく質「シルクエラスチン」を開発し、脚の皮膚潰瘍に対する有効性を確認する企業主導治験を今月から始めると発表した。医療機器として承認を得て、2022年の販売開始を目指す。
 難治性皮膚潰瘍は糖尿病などが原因で、治療には傷を乾燥させず、細菌感染を防ぐ必要がある。シルクエラスチンは人工皮膚の材料に用いられるたんぱく質などから遺伝子組み換え技術で作製し、水溶液は加温するとゲル化する特徴がある。
 治験では、シルクエラスチンをスポンジ状にして傷に貼り、上からフィルムで密閉。体液がしみ出てゲル化し、組織を形成するという。
 研究チームは既に、6人の患者に対する医師主導治験で安全性を確認した。京大の野田和男助教は「使い方を変えることで、(医師主導治験と比べて)もっといい結果が出るのではと期待している」と話した。 (C)時事通信社