【北京時事】新型コロナウイルスによる肺炎で深刻な被害が出ている中国湖北省武漢市は23日、市外への感染拡大を防止するため、空港や鉄道駅を閉鎖し、交通機関の運行を停止する事実上の移動制限に乗り出した。中国政府が同日午前0時(日本時間同1時)までに集計した国内の患者数は571人に増加。死者は前日から8人増え17人となり、全員が武漢を含む湖北省だった。
 中国メディアによると、武漢市政府は同日午前10時(日本時間同11時)から、空港と鉄道駅を閉鎖するとともに、市内全域で地下鉄やバス、フェリーなどの運行を一時停止すると発表。市民に「特別な事情がなければ武漢を離れてはいけない」と求めた。同日未明に開いた会議では「戦時状態の措置を実施する」方針を確認した。
 武漢は長江と支流の漢江が交わる大都市で、人口約1100万人。日系企業も多く進出しており、今回の移動制限により約500人の在留邦人への影響も避けられない見通しだ。中国メディアが武漢のターミナル駅前から伝えた映像では、駅の入り口は午前10時前から黒いマスク姿の武装警察官が整列して封鎖。それでも駅の閉鎖と列車の運行停止を知らず、券売機に向かおうとする人もいた。 (C)時事通信社