【ニューヨーク時事】フランス革命で処刑された王妃マリー・アントワネットは、処刑前夜に一晩にして白髪になった―。こんな言い伝えがあるほど、強いストレスと白髪は関係が深いと考えられている。米ハーバード大の研究チームはこのほど、ストレスが白髪をつくるメカニズムを解明し、22日付の英科学誌ネイチャー電子版に論文を掲載した。
 研究チームはマウスにストレスを与え、白い毛が生えてくる過程を観察。ストレスを感じると放出される神経伝達物質のノルアドレナリンが、毛根付近の細胞を過剰に活性化させることが原因だと突き止めた。
 毛根付近にある幹細胞は通常、髪が生える過程で徐々に色素細胞に変化し、髪の色素を生成している。ところが、ノルアドレナリンによって過度に活性化すると、急速に色素細胞へと変わり、枯渇してしまうという。
 研究チームは、今回解明されたメカニズムが「ストレスが体の他の部位に与える影響を理解することにもつながる」と期待している。 (C)時事通信社