【ロンドン時事】ハンコック英保健相は27日、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎感染拡大を受け、過去14日以内に武漢を訪れた入国者全員を自主的に隔離させ、医師以外と接触しないよう求めると発表した。武漢に取り残された英国民を帰還させる計画も進めていると明らかにした。
 英国では27日夕時点で感染者は確認されていないが、保健相は肺炎の潜伏期間を考慮し、「念には念を入れる」と説明。武漢から英国に入国し、まだ出国していない1460人の行方を捜しているという。
 ただ、武漢とその周辺に約300人いるとされる英国民の帰還をめぐり、英政府の対応の遅れに批判も出ている。日本や米国、フランスなどが武漢から自国民を帰還させる計画を公表した後、英政府はようやく準備に着手。イブニング・スタンダード紙は「他国は英国よりも進んだ帰還計画を持っている」と指摘し、タイムズ紙も「われわれはゴーストタウンに見捨てられた」と訴える武漢駐在の英国人の声を伝えた。 (C)時事通信社