奈良県は30日までに、日本人として初めて新型コロナウイルスへの感染が確認された同県の60代男性バス運転手について、家族や医療機関従事者ら県内外の22人を濃厚接触者と特定した。県内在住の17人には、定期的な体温測定や体調に異常があった場合の保健所への連絡を求めている。
 大阪府は30日、運転手のバスに同乗し、感染した大阪市の40代女性バスガイドの濃厚接触者は6人と明らかにした。
 女性は中国人で12~17日、中国・武漢市からのツアー客を乗せたバスに乗車。ツアーは15~17日に大阪市臨海部や大阪城、心斎橋などのエリアを観光した後、関西国際空港に移動した。
 山梨県によると、女性は12~13日と19日にガイドとして同県に立ち寄り、複数の観光地を案内したという。
 女性は20、21両日、発熱を訴えて東京都内の医療機関を受診したが、その際は肺炎と認められなかった。22日には新幹線で大阪に戻り、23日に大阪市内の保健所に連絡、医療機関に入院した。
 松井一郎大阪市長は、女性の容体について「熱も呼吸器症状も治まり、主治医も退院がほぼ可能な状態と判断している。感染が拡大することはない」と述べ、市民に冷静な対応を呼び掛けた。 (C)時事通信社