国内でも感染者が相次ぎ確認されている新型コロナウイルス。「熱が出たが私は大丈夫か?」。各地の保健所や医療機関には、感染を心配する問い合わせも増えている。専門家によると、感染力はインフルエンザと同程度か低いとされ、過剰に警戒する必要はないという。
 厚生労働省などによると、感染の拡大防止や予防のためには、マスクやハンカチなどで口や鼻を押さえる「せきエチケット」や手洗いが有効という。
 自覚症状が心配な場合は、まず感染流行地の中国・武漢市での滞在歴があるかや、武漢から来た人との接触があるかを確認することが重要だ。千葉県疾病対策課の担当者は「こうした状況にない人は、インフルエンザと同様、まずは一般の医療機関で診察を受けてほしい」と話す。
 医学雑誌ランセット(電子版)によると、武漢市の医療チームが新型肺炎の感染者41人を対象にした調査では、主な症状は発熱、せき、筋肉痛など。ただ、特定感染症指定医療機関りんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)の倭正也感染症センター長は「症状だけで感染の有無は判断できない」と言う。
 その上で、「2メートル以内の至近距離で30分以上話すなど(感染者と)濃厚な接触をしない限り、簡単に感染しない」とし、冷静な対応を求める。
 大阪府感染症情報センター(大阪市)の小林和夫公衆衛生部長によると、新型肺炎の感染力はインフルエンザより低いとみられ、現時点の致死率も2%ほどという。小林氏は「感染者のほとんどは回復しており、現段階では恐れるほどではない」と指摘。「急に出てきた病気なので恐怖を感じるだろうが、落ち着いて対処してほしい」と呼び掛けている。 (C)時事通信社