新型コロナウイルスによる肺炎患者が増え続ける中国・武漢市から日本政府のチャーター機で30日に帰国した邦人210人について、厚生労働省は31日、男性2人からウイルスが検出されたと発表した。いずれも症状はないという。無症状の感染者は第1便でも2人出ており、これで計4人となった。
 武漢市在留の邦人149人を乗せたチャーター機の第3便も31日午前、羽田空港に到着。帰国者は29日の第1便、30日の第2便と合わせ565人に上る。政府は第4便について週明け以降の派遣を検討している。
 厚労省などによると、第1便に乗っていた206人のうち、無症状の2人を含む3人で感染が判明した。第2便で帰国した210人のうち、30代と50代の男性で陽性反応が出たが、いずれも症状はないという。2人は今後、入院する予定。
 第3便で帰国した25人がせきなどの症状を訴え、東京都内の病院に搬送された。症状がない人も国立保健医療科学院(埼玉県和光市)や税関研修所(千葉県柏市)で受け入れ、経過を観察する。
 政府は症状がない帰国者も、感染の有無を慎重に見極める必要があるとして、民間ホテルや政府の関連施設に最長2週間とどまり、外出を控えてもらうよう要請している。
 また、千葉県の20代女性が感染していることも明らかになり、日本国内で確認された感染者は計17人となった。女性は外国籍のバスガイドで、既に感染が判明している運転手と共に中国・大連からのツアー客を乗せたバスに乗車していた。
 女性は武漢市の人との接触が確認されておらず、厚労省は運転手の男性から感染した疑いもあるとみて、感染経路を詳しく調べている。 (C)時事通信社