ドラッグストア業界はスーパーやコンビニエンスストアなど異業種との競争が激化している。新型肺炎の流行を背景に、ドラッグストアで医薬品を大量に購入する中国人客も減少しかねず、先行きに不透明感が漂う。マツモトキヨシホールディングスとココカラファインの経営統合はさらなる業界再編の呼び水となる可能性がある。
 ドラッグストア業界全体の売上高は約7兆円。コンビニの約11兆円には届かないものの、売り上げを伸ばしている。これまでは中小ドラッグストア同士で再編が進み、低価格の日用品や食料品の扱いを増やして集客力を高め、規模を拡大してきた。しかし、コンビニもスイーツに力を入れるなど商品力を強化。日用品の値下げにも踏み切っており、ドラッグストアの成長を阻みかねない。
 新型肺炎の影響で、訪日客全体の3割を占める中国人客の減少も懸念される。ドラッグストアとして生き残るには、独自商品の開発を進めて集客力を引き上げ、コスト削減を図ることが不可欠。難局を打開するため、業界内で経営統合を探る動きが続きそうだ。 (C)時事通信社