【北京時事】中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者は3日、中国で361人となり、2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)による中国の死者349人を上回った。前日から湖北省で56人、重慶市で1人増えた。中国以外でも、フィリピンで1人が死亡しており、今回の新型肺炎による死者は合計362人。
 中国政府が3日午前0時(日本時間同1時)時点で集計した感染者は、前日から2829人増えて1万7205人(うち2296人が重症)。感染が疑われる人も2万1000人を超えた。最も深刻な湖北省の感染者は、武漢市を中心に2103人増えて1万1177人となった。
 国の専門家チームトップの鍾南山氏は2日、国営新華社通信の取材に「今後10日から2週間でピークを迎えるだろう」と述べ、感染者の増加は当面続くとの見通しを示した。中国では延長した春節(旧正月)連休が2日に終わったが、感染拡大を懸念する中国政府は、3日以降も業務再開の延期や在宅勤務の活用を企業に求めている。
 中国政府は3日午前、工業情報化省など6省庁が共同で記者会見し、湖北省を中心に不足しているマスクや防護服など関連物資の供給に全力を挙げる方針を強調した。 (C)時事通信社