【北京時事】中国政府は新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、品薄状態が続くマスクの増産を急いでいる。ただ、1月下旬からの春節(旧正月)連休に合わせて帰省している従業員の職場復帰の遅れもあり、政府の思惑通りに進むかは不透明だ。
 中国のマスク生産能力は世界最大の1日約2000万枚だが、連休中は稼働率低下で生産が落ち込んでいた。工業情報省の幹部は2日の記者会見で、稼働率は「60%前後まで回復した」と強調、品薄の状況は改善するとの見通しを示した。
 一方、中国メディアによれば、四川省の当局者は従業員の帰省に加え、原材料の供給中断や物流の停止などもあり、「従業員の復帰や生産拡大にはある程度の時間が必要だ」と指摘した。
 国家発展改革委員会の連維良副主任は3日の会見で「まずマスクの供給を増やす」としながらも、「科学的、合理的に使うべきだ」と述べ、マスクの乱用を慎むよう呼び掛けた。 (C)時事通信社