クルーズ船で日本から帰国した香港の80代男性が新型コロナウイルスに感染していた問題で、厚生労働省は4日夜、横浜港沖に停泊中のクルーズ船内で乗客らの検疫を行った結果、体調不良の人など99人分の検体について同ウイルスの遺伝子検査を行っていると発表した。乗客ら約3700人のうち、約9割の検疫作業が終了。船が着岸し、乗客らが上陸するのは5日以降となる見通し。
 厚労省や横浜市によると、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は3日午後7時半ごろ、同市の大黒ふ頭沖に到着。香港男性の感染が発覚したため、厚労省は、1日の那覇入港時に行った検疫を取り消した上で、改めて検疫を行った。
 再検疫の結果、発熱などの症状のある人やその濃厚接触者の計133人分の検体を採取。うち99人分を検査に送った。
 インターネット交流サイト(SNS)を通じて取材に応じた乗客によると、検疫では担当職員が各部屋を回り、体温測定と問診を実施。船内放送では、検体を検査に出した上で5日朝に結果の報告があるという案内があった。船内にはマスク姿の人も見られるという。船内で配布された資料によると、運航会社側では定期的な清掃や船内消毒を徹底し、乗客に手洗いやうがいを推奨している。
 運航会社の日本法人や厚労省によると、香港の男性は1月20日に横浜から乗船し、25日に香港で下船。2月1日に感染が確認された。船が1月22日に鹿児島へ寄港した際、男性は下船してオプショナルツアーに参加しており、同省が濃厚接触者らの確認を急いでいる。 (C)時事通信社