理化学研究所と東京大が参加する国際共同研究チームは6日、38種類のがん約2800例の全遺伝情報(ゲノム)を解析し、4600万以上の変異や異常を確認したと発表した。遺伝子上の変異だけでなく、遺伝子以外の領域の変異、大規模な塩基配列の欠失や別の染色体上に移動する「構造異常」なども見つかった。
 成果は、患者ごとのがんの特徴に応じた医療(がんゲノム医療)の基盤になると期待され、関連論文21編が英科学誌ネイチャー電子版などに掲載される。
 研究チームは、日本人の肝臓がんデータ270例など2834例のがんから得られたゲノムデータを、世界10カ所のスーパーコンピューターなどをつないで解析。見つかった変異などについて分析した。
 その結果、がん細胞の変異数は、診断時の年齢が高いほど多い傾向にあることや、変異の一部はがんが発見される数年から数十年前に起きていることなどが分かった。 (C)時事通信社