新型コロナウイルスによる肺炎患者の治療に当たっている国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は7日、東京都内で開かれた日本感染症学会などの緊急会合で、患者の様子について「風邪のような症状が1週間続き、倦怠(けんたい)感が強い」と報告した。
 大曲センター長は、風邪のような症状が1週間続いた後、症状が軽くなった例と呼吸の苦しさが表れて肺炎が見つかった例があると紹介。「風邪のような症状が1週間続く点とだるさが強い点は共通。通常の風邪やインフルエンザとは異なる」と話した。また、肺炎に進んだ例でもその後1週間程度で症状が軽くなったとした。
 会合で大曲センター長は、肺炎に進んだ患者や、熱やのどの痛みのみだった患者ら計3人について報告。軽い風邪のような症状で終わる患者が多いのではないかとの見方を示した。半面、高齢者などは重症化する可能性が指摘されており、注意が必要だとした。
 同センターでは肺炎に進んだ1人に、中東呼吸器症候群(MERS)の治療に使われたことがある抗エイズウイルス(HIV)薬を投与。症状が改善する傾向がみられたという。 (C)時事通信社