乗員乗客が新型コロナウイルスに集団感染し、横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で7日、新たに41人の感染が確認された。客室にとどまることを余儀なくされる乗客らには不安が広がり、長期滞在への疲労もにじむ。
 「乗員乗客全員にウイルス検査をしてほしい」。乗客の平沢保人さん(64)は求める。船内で感染が広がる中、下船後、自らも感染者ではないかと疑われることが不安だという。
 持病の薬がなくなったが、リクエストした分が届いておらず、「めどだけでも伝えて安心させてほしい」と話した。
 高齢の母、夫と客室で過ごす乗客の石田雅子さん(61)は、「船内では入れ歯安定剤や紙おむつ、尿漏れパッドなどが不足している」と訴える。配布されるシーツの枚数も限られているといい、「汚してしまったときの不安がある」と家族を気遣った。
 不満は外国人乗客の間にも広がる。家族4人で乗船中のオーストラリア人女性は、窓のない客室に滞在しており、ゲームや読書をしたり、パソコンで仕事をしたりして時間をつぶす。「乗員は安全の確保と食事の提供に最善を尽くしてくれている。ただ、一番困るのは情報がないことだ」と訴えた。
 船内では7日午前、体温計とゴム手袋が配られ、37度5分を超える発熱がある場合に連絡するよう船内アナウンスがあった。 (C)時事通信社