【北京時事】新型コロナウイルスによる肺炎の感染者は中国本土で1日3000人超のペースで4日間増え続け、7日に3万人を突破した。1人の感染者から多数に感染したとみられるケースが相次いでいるほか、無症状や軽症の感染者がウイルスを拡散させていることに中国当局は警戒を強めている。
 複数感染の最初の報告となった湖北省武漢市の病院のケースは、国の専門家チームが「人から人への感染」を確認する根拠となった。1月上旬に入院した心臓病の男性患者と接した看護師13人と医師1人が相次いで感染。患者が手術後、病室を3度移ったことで感染を広げた。
 江西省新余市では、入院した1人の男性患者から看護師ら14人が感染し、病院は1月25日に業務停止に追い込まれた。北京市も7日、一つの病院で医療関係者や患者ら15人の感染を確認したと発表した。
 また天津市は7日、市内の百貨店に関連する感染者が23人に上り、店員194人を隔離したほか、買い物客9000人以上に自宅での自主隔離を呼び掛けていると発表。浙江省では、大型バスで寺院詣でに参加した24人の感染も確認されている。
 国家衛生健康委員会は7日の記者会見で、「潜在的な感染源の管理を強化し、集団的な感染を着実に減らさなければならない」と強調した。症状の出ていない感染者を早期に発見し、隔離するよう各地方政府に指示しているが、増え続ける感染者に人も設備も追い付いていないのが現状だ。 (C)時事通信社