新型コロナウイルスによる肺炎について、国立感染症研究所の鈴木基・感染症疫学センター長は7日、記者団に対し、「季節性インフルエンザと比べてもやや重症な病気を起こす可能性が高いのではないか」と述べた上で、「基準を設け、重症化しそうな患者をしっかり検査して治療する」態勢が必要との考えを示した。
 検査対象は現在、中国湖北省に渡航歴がある人のほか、「湖北省に滞在歴がある人と濃厚接触をした人」などとされている。ただ、今後は日本国内で中国と関係なく感染する人が増える可能性がある。
 鈴木センター長は「症状がない方や不安な方などを全員検査するのは医学的に意味がなく、検査態勢やコストからも現実的でない」と指摘。重症化や死亡に至るリスクは「重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)のようではない」としながらも、重症者が発生する可能性があり、状況を見極めて検査基準を策定すべきだと述べた。
 感染研の鈴木忠樹・感染病理部長も「インフルエンザより高い比率でウイルス性肺炎を起こし、重くなる人たちがいるが、何%かは分からない」と説明。「インフルエンザは毎年流行しているので、ワクチンを打っていても打っていなくても、ほとんどの大人は免疫を持っている。それが全くないのが大きく違う」と話した。 (C)時事通信社