【北京時事】中国政府は10日、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、同日午前0時(日本時間同1時)時点の死者が前日より97人増え908人、感染者が4万171人になったと発表した。死者は9日時点で811人に達し、2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の全世界の死者774人を上回っている。
 10日の発表によると死者は、湖北省で前日に比べ91人、安徽省で2人、黒竜江、江西、海南、甘粛各省で各1人増えた。感染者は前日から3062人増えた。感染者は4日以降3000人超の増加が続き、いったん9日に2000人台に下がったが、再び3000人台に転じた。
 湖北省の状況は厳しいが、同省以外では感染拡大の勢いが弱まりつつある。国家衛生健康委員会は9日の記者会見で、湖北省を除く新たな感染者が5日前と比べ4割減少したことを挙げ、「各地の厳格な防疫措置が効果を発揮している」と強調した。
 中国メディアなどによると、中国本土以外では、日本やシンガポールなど27カ国・地域で380人の感染者が確認され、フィリピンと香港で各1人が死亡した。 (C)時事通信社