【北京時事】中国政府は11日、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、同日午前0時(日本時間同1時)時点の死者は前日より108人増えて1016人に達し、感染者は4万2638人に上ったと発表した。死者が前日と比べ100人以上増えたのは初めてで、事態の悪化に依然歯止めがかかっていない。
 死者は湖北省で103人(うち武漢市67人)、北京市、天津市、黒竜江省、安徽省、河南省で各1人増えた。北京の死者は3人目。
 感染者は2478人増加。重症者は849人増え、7333人に上った。一方、湖北省以外の新規感染者は381人で、4日の890人を境に7日連続で減少しており、省内のウイルス封じ込めが一定の効果を表した可能性がある。
 湖北省共産党委員会は10日付で、省衛生健康委員会の張晋・党組書記と劉英姿主任のツートップを免職とした。党中央が省党委常務委員に送り込んだ王賀勝氏が両ポストを兼任する。
 状況が最も深刻な武漢市は11日未明、「ウイルス拡散を断固遮断する」ため、全ての居住区やマンションごとに「封鎖式管理」を行うと発表した。住民の移動を制限し、発熱が確認された人は近隣の隔離施設に収容する。
 一方、世界保健機関(WHO)はツイッターで、専門家チームの先遣隊が10日夜に中国に到着したことを明らかにした。現地調査などに向け、北京で中国当局と協議する。
 中国本土以外では、日本やシンガポールなど27カ国・地域で470人以上が感染。このうちフィリピンと香港で各1人が死亡した。 (C)時事通信社