新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新たに60人以上の感染が判明した10日、日本環境感染学会は専門家チームを同船に派遣する方針を決めた。船内の状況や現在も感染が続いていないかなどを調べ、感染対策を支援する。
 学会理事長の吉田正樹・東京慈恵会医大教授によると、感染対策の専門資格を持つ医師や看護師らから成るチームを構成し、11日にも同船に派遣する予定だ。
 厚労省は同船の乗客らに対し、個室で過ごすことや手洗いなどの対策を求めてきた。吉田氏は「今回の感染が起きたのが対策を取る前か後かは分からない」としつつ、感染が続いていた可能性も念頭に「現在の対策に漏れがないかを調べる」と語った。
 学会前理事長の賀来満夫・東北医科薬科大特任教授は「手すりやテーブル、ドアノブなどウイルスが付着しやすい場所をどのように消毒しているか検証し、消毒を徹底することが重要だ」と語る。
 賀来氏はこのほか、タオルや歯ブラシなどの衛生用品が足りているかや、乗船者が十分に睡眠を取れているかも調べるべきだと指摘。体力を維持するための支援や、手洗いやせきエチケットのさらなる徹底も必要だとしている。 (C)時事通信社