新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客について、厚生労働省は13日、80歳以上で持病がある人らは健康に配慮し、下船を認める方針を発表した。80歳以上の乗客約200人は新型ウイルスの検査を終えており、陰性だった希望者は14日から船を下りる。
 また厚労省は13日、同船で乗員1人を含む44人(うち日本人29人)の感染が新たに確認されたと発表した。同船の乗客乗員の感染者は218人となった。
 同省によると、下船を認めるのは80歳以上で、持病のある人または開閉できる窓のない部屋に滞在している人。同省は、こうした高齢者は船内待機の長期化により、持病を悪化させるなど健康を害する恐れがあると判断。陰性が確認された人は希望があれば下船し、新型ウイルスの潜伏期間が過ぎるまで政府が用意する宿泊施設に滞在してもらう。高齢者の付添人も下船を認める方針。今後、80代で持病がない人や、70代の乗客らについても検討する。
 厚労省の担当者は「高齢者や持病がある人は新型ウイルスに感染すれば重症化しやすく、配慮する必要がある。どの乗客の下船を優先するかは、それぞれの健康状態を総合的に考えて決めていく」と話している。
 同船は3日夜に横浜市の大黒ふ頭沖へ到着。乗客乗員約3400人が船内に残り、個室などで原則19日までの待機が求められている。 (C)時事通信社