新型コロナウイルスの感染拡大が国内で深刻化する中、ホテルの朝食バイキングが中止されたり、高校の入学試験でグループディスカッションが取りやめになったりするなど、影響が各所に広がっている。
 岡山プラザホテル(岡山市)は2月上旬から、系列のホテルや旅館を含め、バイキング方式での料理提供をやめた。取り分け用のトングなどを使い回すと感染リスクが高まると判断したといい、真殿賢一総務部長は「個別に提供するには人手が必要だが、やむを得ない」と話した。
 札幌新陽高校(札幌市)は21日に実施する一般入試の試験方式を6人1組のグループディスカッションから個別面接に変更することを決めた。受験生同士の濃厚接触を避けるためで、「急な変更に戸惑いもあると思うが、健康を第一に考えた」(担当者)という。
 和歌山信愛女子短大(和歌山市)も和歌山県内で感染者が出たことを受け、22日に予定していた入学予定者のガイダンスを中止すると決めた。
 マラソン大会にも影響が出ている。16日に行われた京都マラソンには約1万5000人のランナーが参加したが、事務局は観客とのハイタッチを自粛するよう要請。中国から参加予定だった386人には参加を見合わせるよう求め、9割以上が受け入れた。
 東京マラソンを主催する財団は14日、3月1日の大会に出場予定だった中国在住者1830人に参加自粛を要請し、次回大会の参加料を免除すると発表した。
 このほか、横浜市内で2月27日から開催予定だったアジア最大級のカメラ見本市「CP+(シーピープラス)」や、29日に予定していた八代港(熊本県八代市)に完成した大型クルーズ船停泊施設の記念式典なども中止が決まった。 (C)時事通信社