安倍晋三首相は17日の衆院予算委員会で、感染経路が不明な新型コロナウイルスの患者が増えていることに関し、「国民の命と健康を守るため、まん延防止、感染拡大の防止に全力で取り組む」と述べ、市中感染の抑制に努める考えを強調した。自民党の上野賢一郎氏への答弁。
 首相は、地方自治体とも連携し、検査態勢の整備や相談センターの拡充を急ぐ考えも示した。
 また、公明党の伊佐進一氏の質問に答え、「間違った認識に基づく報道もある。海外メディアに対する正しい情報の発信に努めていきたい」と指摘。国内向けの情報発信も強化し、首相官邸や厚生労働省のホームページなどの充実に加え、新聞・テレビでの広報も始める予定だと説明した。
 出入国在留管理庁は、新型肺炎対応で入国を許可しなかった外国人が16日までに計101人になったと発表。国内で感染例が相次ぎ確認されている状況を踏まえ、宮内庁は23日に予定していた天皇誕生日一般参賀の中止を決めた。菅義偉官房長官は記者会見で「政府として宮内庁の判断を尊重したい」と述べた。
 3月1日の東京マラソンも一般参加が取りやめになるなど、自粛の動きが広がっている。菅氏は「イベントの開催については主催者が判断するものだ」とする一方で、「16日の専門家会議では、大規模集会に自粛を求めるべきだという議論はなかった」と語り、冷静な対応を求めた。 (C)時事通信社