新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で、健康マージャンや社交ダンスなど高齢者の趣味にも影響が広がっている。利用者同士の接触で感染が広がる可能性もあるため、マスクを着用して楽しむ姿も見られた。
 高齢者に人気のギャンブル性を排除した「健康マージャン」。各地の市民サークルが加盟する「全日本健康麻将(マージャン)協議会」(東京都品川区)は感染拡大を受け、3月22日に予定していた全国大会の中止を決めた。地方大会を勝ち抜いた約150人が都内の会場に集まる予定だったが、選手や家族の不安に配慮したという。
 一方、首都圏の公民館などでマージャン教室を開くNPO法人「健康麻将全国会」によると、参加者数に大きな変化はない。目黒区の教室では今月18日も約70人が参加。マスク姿で楽しんでいた渋谷区の萩原澄子さん(70)は「うつるときはどこでもうつる。家でじっとしている方が体に悪い」と笑顔を見せた。
 社交ダンスを教える東京都内のダンススクールでは、手をつないで踊るため、感染拡大前から手洗いと除菌を徹底している。マスクをした方がより安全だが、女性スタッフは「紳士と淑女が密着する競技なので、せきが止まらないなど事情がなければ着用しない。マスク姿では互いの不信にもつながる」と、事情を説明した。
 「あまり過敏になると、かえって客を不安にさせてしまう」と話すのは、福岡市博多区にあるボウリング場の男性副支配人。利用客にはボールを触った後にせっけんで手を洗うよう求めている程度で、従業員にもマスクを着けさせていないという。 (C)時事通信社