新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、国立感染症研究所は20日までに、5日に検疫が開始され、乗客が客室待機となった後も、一部の乗員や同室の乗客間で感染が続いていたとみられるとの報告をまとめた。
 感染研は18日までに感染が分かった531人のうち、発症日が確認できた184人について分析した。発症日のピークは7日で、潜伏期を考慮すれば客室待機が始まる前に感染していた可能性が高い。7日以降は減少傾向だったため、報告は「(客室待機などの)介入が乗客間の感染を減らすのに有効だったとみられる」と分析した。
 一方、乗員の発症のピークは13日。乗客の発症も14日まで確認された。報告は、客室待機から時間がたつにつれ、感染は乗員か同室の乗客間で発生する傾向にあったと分析した。
 その上で、客室数には限りがあり、乗員は一部の業務を続ける必要があったとして、「全ての乗員乗客を隔離することは不可能だった」と船内での対策の限界を指摘した。 (C)時事通信社