新型コロナウイルスに感染した患者の治療に当たっている国立国際医療研究センターは21日、重症の3人について症状などを報告した。3人は60~80代の男性で、1週間ほど熱やのどの痛みが続いた後、肺炎の症状が表れて急速に症状が悪化していた。
 報告は主に医療者向けで、ホームページに掲載した。
 報告によると、3人は集団感染の起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた。いずれも発症から入院まで4~11日と時間を要した。呼吸状態が悪化して急速に症状が進むなどの共通点もみられた。
 このうち70代男性はかつてヘビースモーカーで糖尿病などの持病があり、呼吸状態が悪化したため人工呼吸器を使ったが改善せず、血液に酸素を送り込む装置を使用し集中治療を行っている。60代男性は軽い肥満があり、人工呼吸器を使用。80代男性には高血圧などがあり、酸素供給を行っている。全員に抗エイズウイルス(HIV)薬を投与した。
 新型コロナウイルスに感染しても大半の人は軽症で済むとみられている。高齢者や持病のある人は重症化する危険性があり、感染を防いだり早期に見つけたりする必要性が指摘されている。同センターはほかに患者8人について報告。多くは軽症だった。 (C)時事通信社