横浜港に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、新型コロナウイルス検査で陰性だった乗客の下船は21日も続いた。「大丈夫か不安」「また乗りたい」。長期間船内での滞在を余儀なくされた人々は、さまざまな思いを胸に帰途に就いた。
 東京都に住む30代後半の男性は、「きのうからほとんど寝ていない。気を張り詰めたのでさすがに疲れた。帰ったら寝たい」と下船を待ちわびた様子。「本当に大丈夫かなという不安もある」とも話し、今後1週間程度は不要な外出を控える考えを示した。
 妻(69)と下船した静岡県熱海市で設計業を営む男性(66)は、「16日間の予定が、1カ月かかった」と苦笑い。「国は、船を下りている人は陰性ですとはっきり言わない。『陰性だけど様子を見ます』と言われては、すっきりしない」と納得のいかない様子を見せた。
 船での待機については、「不安はなかったが、情報がなかった」と振り返った。感染対策が徐々に厳しくなり、途中から食事の受け渡しも接触しない形に変わった。決められた時間にデッキに出る際には、互いに2メートルほど離れ、手袋やマスクの装着を外国人も含めて皆守っていたという。「娘や友人たちから(無料通信アプリの)LINEがたくさん届き、本当に助かった。船にはまた乗りたい」と話した。 (C)時事通信社