北海道で小学生2人の新型コロナウイルス感染が確認された21日、幼稚園や学童保育の関係者からは、感染の広がりを心配する声が上がった。
 札幌市の大通幼稚園の藪淳一園長は「子どもを預かる身としては心配。ただ、預ける場所がないと保護者が困ってしまうので、休園は現時点で考えていない」と話した。感染状況や市教育委員会の対応を見ながら、慎重に判断するという。
 同園に長女を預ける主婦茂木久美子さん(45)は「子どもでも感染するのか」と驚いた様子。「手洗い、うがいを徹底して人混みを避けているが、本当にそれで十分なのか。どう対応して良いか分からない」と話した。
 放課後に共働き家庭などの児童を預かる学童保育の関係者も不安を漏らした。保護者と職員らでつくる全国学童保育連絡協議会の担当者は「子どもの行動は制限できず、対策には限界がある」と指摘する。
 同協議会によると、昨年5月時点で学童保育を利用する小学生は全国で約127万人。手つなぎやプロレスごっこなど、児童同士の接触も多い。遊び盛りの子どもたちに手洗いを徹底させることは難しい。児童は症状を正確に表現できないこともあり、職員が注意深く観察する必要がある。
 日本小児科学会によると、中国で確認された感染者のうち、生後1カ月~17歳は1月30日時点で28人。全体の約0.3%で、子どもの感染の少なさが指摘されていた。 (C)時事通信社