新型コロナウイルスの感染拡大を受け、百貨店の化粧品売り場で、美容部員が客の肌に直接触れるメークなどを自粛している。遊園地ではキャラクターと来園者との触れ合いを制限。感染リスクを抑えるため接触機会を減らす動きが広がる。事態収束が見通せない中、サービス低下で客離れが進む恐れもある。
 コーセーや資生堂など化粧品メーカーは、感染者が急増し始めた1月下旬から、美容部員が客の肌に直接触れないようにしている。美容部員の助言を受けて客自らがスキンケアやメークをする方法で対処する。高級品を扱う百貨店売り場では、肌に合うかどうかを確認しながら美容部員がファンデーションや口紅を塗るサービスが通例だ。東京都内の百貨店を訪れた30代女性は「感染が広がっている状況ではこうした対応も仕方がないと思う」と理解を示した。
 資生堂では1月24日から2月3日までの国内売上高が訪日外国人客の減少で前年同期比で2割弱減少した。同社に限らず、従来通りの接客ができない状況が続けば業績へのさらなる悪影響も懸念される。
 千葉県浦安市の東京ディズニーランドと東京ディズニーシーは、来場客がキャラクターに殺到しないよう演出を抑制している。キャラクターとの触れ合いは呼び物の一つだが、感染防止のためにやむを得ないと判断した。 (C)時事通信社