新型コロナウイルスの感染が拡大する中、25日に始まる国公立大2次試験の前期日程では、感染した受験生の扱いをめぐり大学間で対応が分かれている。受験できない感染者に対する特別措置を取らない大学がある一方、追試験や大学入試センター試験の成績などで合否判定する救済策を打ち出した大学もある。
 東京大は13日、「罹患(りかん)者は本学の入学試験を受験できない」とし、追試験などは実施しない方針を示した。本郷キャンパス(東京都文京区)での合格発表掲示も行わない。
 京都大や大阪大なども、追試験については同様の措置を表明。大阪大は「一部の人だけに実施すると、公平性を確保できなくなることも勘案した」(入試担当者)としている。
 一方、東京工業大は3月中の追試験を予定しており、希望する場合は今月26日午後3時までに入試課に連絡するよう呼び掛ける。北海道大は医学部医学科を除き、センター試験の成績や高校調査書の内容で総合的に合否を判断。京都工芸繊維大も4月に追試験をするか、センター試験の内容などで合否を判定する。
 佐賀大は医学部などを除き、センター試験、調査書の内容で合否を決定する。広報担当者は「追試験は実施しないが、何らかの配慮が必要と考えた」と説明した。
 文部科学省は1月30日、振り替え受験の実施やセンター試験を参考にした合否判定などを検討するよう国公私立大に要請。萩生田光一文科相は21日、「受験生にとってはこれまでの努力を試す集大成だ。各大学は感染の拡大防止を念頭に置きつつも受験生の進学の機会を最大限図ってほしい」と訴えた。 (C)時事通信社