厚生労働省は23日、新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗っていた80代の日本人男性が同日に死亡したと発表した。同船の乗客乗員の死亡者は3人目。同省は、遺族の了解が得られていないことを理由に、男性の同ウイルス感染の有無を明らかにしていない。
 同省によると、男性には基礎疾患があった。5日以降に症状がある患者として医療機関に搬送された。死因は肺炎だった。同省は、男性が乗客か乗員かも公表していない。
 クルーズ船をめぐっては、感染が確認された日本人乗客の男女2人が20日に死亡している。2人は神奈川県の男性(87)と東京都の女性(84)で、2人とも発熱が続いたため医療機関に搬送されたが、死亡した。男性の死因は、国内で初めて「新型コロナウイルス感染症」と特定されていた。
 国内ではこのほか、新型ウイルスに感染した神奈川県の80代の日本人女性が、13日に死亡している。
 クルーズ船は3日に横浜へ入港。その後、発熱などの症状のある人は医療機関へ搬送され、ない人は船内待機を続けていた。23日時点で、搬送された人のうち日本人20人を含む36人が重症となっている。全員が新型ウイルス陽性という。
 厚労省によると、クルーズ船で23日までに新たに乗客2人、乗員55人の新型ウイルス陽性が確認された。感染者は計691人になった。 (C)時事通信社