【ソウル時事】韓国政府は24日、警戒レベルを4段階の最高レベルに引き上げたことに伴い、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた対策を強化した。一方、感染者が国会内での会合に参加していたことが発覚し、国会は本会議中止や施設の一時閉鎖に追い込まれた。軍にも感染者が相次いでおり、影響が各方面に及び始めている。
 保健福祉省は24日、新型肺炎の死者が前日から2人増え、8人になったと発表。感染者は前日比231人増の833人となり、増加が続く。文在寅大統領は24日の会議で「感染拡散を阻止するため、あらゆる危険要因を徹底管理し、統制すべきだ」と訴えた。
 感染は新興宗教団体「新天地イエス教会」の施設がある南部・大邱市(約243万人)などを中心に拡大。政府当局者は24日、住民らに2週間の外出自制を呼び掛け、早期の沈静化へ努力すると強調。同地域で約600床の病床を確保したほか、約1000床を追加する方針を示した。
 国会では、19日の会合に感染者が参加していたことが発覚。本館などを一時閉鎖して消毒し、26日に再開する。同会合には最大野党「未来統合党」の幹部議員も出席しており、議員への検査も行われるという。
 韓国では4月に総選挙を控えており、感染拡大は選挙活動にも影響している。与党「共に民主党」の李海※(※=王ヘンに贊)代表は24日、「与党代表として国民におわびする」と感染拡大を謝罪。「対面接触」を一時中断し、インターネットで活動する方針を示した。
 一方、韓国軍では13人の感染を確認。朴宰民国防次官は国会答弁で、例年3~4月に行われる米韓合同軍事演習に関し「まだ決定したことはない。慎重に検討し、米韓で協議が必要だ」と語った。感染の影響を見極めた上で演習実施の可否を決めるとみられる。 (C)時事通信社