【エルサレム時事】新型コロナウイルスをめぐる騒動がイスラエルに飛び火し、同国当局は感染防止に全力を挙げている。イスラエル政府はウイルスに感染した可能性を否定できない市民に対し、自宅などで2週間にわたって自らを隔離状態に置くことを要求。保健省当局者は24日、取材に対し、「違反すれば疫病拡散の犯罪行為となり、最大7年の禁錮刑が科される可能性がある」と強調した。
 イスラエルを訪れた韓国人の団体旅行者少なくとも9人の感染が帰国直後の22日に発覚。当局は直ちにこの団体と接触した可能性がある人々を隔離する措置を取った。これとは別に、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船し、日本からチャーター機で帰国したイスラエル人11人のうち2人の感染も判明し、全員が病院で隔離されている。
 イスラエル保健省は23日、過去14日間に日本と韓国に滞在した外国人の入国を拒否する一方、日韓から帰国した自国民を2週間隔離すると発表。対象者に対して「自宅にとどまり、職場や公共交通機関、病院などに決して足を踏み入れてはいけない」と求めた。香港とマカオを含む中国やタイ、シンガポールからの帰国者についても既に同様の対応を取っている。
 イスラエルの国民は安全に対する意識が総じて高い。獣医師の女性マルカ・セゲブさん(51)は「注意しすぎるくらいの方がいい。高齢者の命を危険にさらすくらいなら、旅行者の怒りを買う方がいい」と語った。
 一方、3月2日には総選挙が予定されており、隔離対象者は投票の機会を失うことになりかねない。選管は24日、隔離されている人向けに特別な投票場所を確保することを検討する方針を示した。 (C)時事通信社