【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は28日にジュネーブで記者会見し、世界的な新型コロナウイルスのリスク評価について、これまでの「高い」から、最高の「非常に高い」に引き上げたと発表した。併せて、感染者を出している各国に対し、「最高レベルの対応態勢」を即時に発動するよう勧告した。
 WHOによると、中国以外の感染国は49カ国。また、27日以降に増えた5カ国はすべて中国でなくイタリアに関連した感染だった。うちナイジェリアはサハラ砂漠以南のアフリカでは初めてで、WHOが最も懸念していた医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な地域への感染も始まった。焦点はすでに、中国内の感染封じ込めから、制御不能な世界的な感染拡大を阻止できるかに移りつつある。
 ただ、WHOは、まだ世界的な大流行を示す「パンデミック」の事態は認定しなかった。テドロス氏は、ウイルスが世界で「無秩序に拡大している状況ではない」と述べ、「断固とした措置を取れば、まだ封じ込めは可能だ」と強調した。 (C)時事通信社